大会長のご挨拶

大会長のご挨拶 ― 日本脳科学会会員の皆様へ ―

第41回日本脳科学会大会長
福井大学子どものこころの発達研究センター教授
松﨑 秀夫

 福井へようこそ
 この度、第41回日本脳科学会大会長を拝命し、平成26年11月22日(土)~23日(日)に福井県県民ホールにて大会を開催させていただくこととなりました。
 北陸の地での開催は第36回金沢大会以来で、さかのぼれば昭和30年代から始まる日本脳科学会の歴史をひもといても、福井での開催は初めてだそうです。かように歴史のある本大会を会長として福井で開催させていただけることは身に余る光栄であります。
 子どものこころの発達研究センター連携事業は、近年対応が急務となっている発達障害を主な対象として、派生する「子どものこころ」の諸問題を解明し、治療・支援のための研究活動を行う事業です。研究成果を教育に還元するため、平成20年度より文部科学省の支援を受けて連合大学院小児発達学研究科も設置されています。この研究科では文理融合型プラットフォームにより既存の領域を超えた子どものこころの諸問題に対応する人材を育成する取り組みがなされています。
 今大会の開催を仰せつかったとき、僭越ながらこの事業発足時よりかかわった者の一人として、私は成果の小括を試みたいと考えました。それで今大会のテー マを「子どものこころを理解する」として、事業理念を体現したものと致しました。このテーマのもとに基礎・臨床の別を問わず「こころ」の発達に関する演題 を広く募り、研究の議論を深め、「日本の脳科学」が新しい領域の研究を開拓・支援する姿勢を打ち出してみたいと思います。
 この趣旨から、今大会のランチョンセミナーでは、京都大学総長 山極壽一先生をお招きし、「人間の子どもの不思議―ゴリラとの比較から考える」について、特別講演では、東京大学名誉教授・福井大学特命教授 坂野 仁先生をお招きし、「嗅覚研究から人の心を理解する」について、それぞれご講演いただきます。さらに、大きく発展が見込まれる複合領域研究の動きを先取りして、 「子どものこころの発達研究センター・連合小児発達学研究科」の主として医学系以外の研究者の発表と漢方薬の新しい研究の動きを紹介する場を設けます。ならびに市民向けの講座も企画いたしました。
 福井には全国随一の規模を誇る恐竜博物館や名勝・東尋坊、そして曹洞宗の大本山永平寺や一乗谷朝倉氏遺跡があります。さらに、美味しい海産物と日本酒は 県民の自慢です。ことに11月は越前ガニ解禁のシーズンでもあります。開催日の翌24日(月)は祭日の振替休日ということもあり、学会を期に福井を知り、楽しんでいただければ幸甚です。
 それでは、福井で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

平成26年2月吉日
第41回日本脳科学会大会長
福井大学子どものこころの発達研究センター教授
松﨑 秀夫