大会長のご挨拶

第42回日本脳科学会 大会長からのご挨拶

平成27年4月6日
第42回日本脳科学会大会長
宮崎大学医学部・医学獣医学総合研究科
機能制御学講座 統合生理学分野
教授 髙宮 考悟

 日本脳科学会会員の皆様、平成27年11月12、13日の両日に第42回日本脳科学会をこの宮崎の地で開催することになりました。今回の学会のお世話させていただく、宮崎大学の髙宮と申します。

 脳神経の研究は、遺伝子・タンパク質などの分子神経科学、発生、システム脳科学、行動学、疾患医学と幅広く、詳細に専門化が進み、異なった領域の知識を容易に理解することが困難となっています。さらにより高度な研究を行おうとすると、一分野にとらわれず生化学、分子生物学、遺伝学、行動学、電気生理学とさまざまな技術を用いて、多方面からアプローチすることが要求されるようになってきました。

 脳神経科学が科学研究をリードする大きな領域を占めるようになって久しくなりますが、まだまだ未解明の部分が多く、精神疾患におきましては、わからないことばかりが多いのが実情です。にもかかわらず、世間の私たち、研究者に対する期待は日に日に大きくなり、神経科学に携わるものとしての責任を痛感している次第です。

 私は、脳科学会に所属して日も浅く、このような学会を主催する経験に乏しいために、昨年、一昨年開催された浜松や福井の学会のスタイルを踏襲しつつ、昨今の大きな学会では味わえないアットホームでコンパクトでありながら、各分野のこれまでの流れや最新の知見を勉強できるように学会を企画していきたいと思います。

 私自身が基礎研究を専門にしていることもあり、また参加されている先生方が精神科の臨床の方が多いという学会の特徴から、基礎から臨床まで幅広いテーマで、異分野の知識を吸収できるような有意義な学会になればと思っています。そのために、複数の特別講演やランチョンセミナーを軸として、1日半にわたって口演の募集を行い活発な討議をしていただきたいと思います。また、若い方々にも積極的に参加していただくことを希望し、多数の発表のご応募をお待ちしています。

 晩秋の11月の 開催となりますが、宮崎はまだ暖かく、皆様に南国での学会をお楽しみいただけたらと思います。さらに宮崎は、宮崎牛や地鶏、伊勢海老を代表とする海産物など多くのすばらしい食材にあふれた土地です。また、全国的に有名な焼酎も取り揃っています。海岸線では天然記念物である鬼の洗濯岩をはじめとして、雄大な太平洋の眺望が楽しめますし、少し足を伸ばせば、パワースポットとして有名な高千穂峡や温泉の豊富な霧島があります。学会で疲れた脳を、これらで少し休ませてお帰りになるのも一案と思います。

 それでは、皆様の宮崎における第42回日本脳学会へのご参加を心よりお待ちしています。