第51回日本脳科学会大会長のご挨拶 Information


第51回日本脳科学会
大会長 松﨑 秀夫

この度、第51回日本脳科学会大会長を拝命し、令和6年11月8日(金)~9日(土)にハピリンホールにて大会を開催させていただくこととなりました。

福井での開催は第41回大会以来2回目で、これまでの日本脳科学会の歴史をひもといても、同じ大会長のもとで複数回開催されたのは元理事長の森則夫先生以来とか。多くの先生方が「福井にまた来たい」と感じて下さった結果と思うとありがたい限りです。

第50回大会は「脳科学会の積み上げてきたもの、そして次へ」と題して、片山泰一大会長のご高配により大阪で行われました。すなわち今大会は、脳科学会の新たな門出にもなるのです。それで、これからの脳科学会の方向を指し示す内容にすべく、今大会のテーマを「脳科学の学際フロンティア」と致しました。このテーマのもと、脳科学に携わる医学系、薬学系、工学系、理学系はもちろんのこと、文学系、教育学系、社会学系など多分野の研究者が脳科学の新たな切り口について語り合い、脳科学の学際領域研究を開拓・支援する姿勢を打ち出してみたいと思います。

この趣旨から、今大会の特別講演では脳科学の基礎・臨床に従事する先生方のほか、脳科学に強い関心を持つ他領域の専門家をお招きしました。また、今回は特別に一般市民向けの企画として、腸内細菌研究の第一人者である京都府立医科大学教授・内藤裕二先生をお招きし、脳腸相関についてご講演いただきます。

全国にも大きく報道されましたように、令和6年3月16日から北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸して開業しました。いま福井では、首都圏をはじめ北陸新幹線沿線地域を中心に【地味にすごい、福井】とのキャッチコピーで県内外へ情報発信が行われ、多くの訪問客をお迎えする体制作りが佳境を迎えています。福井は全国随一の規模を誇る恐竜博物館や名勝・東尋坊、そして曹洞宗の大本山永平寺や一乗谷朝倉氏遺跡があります。さらに、美味しい海産物と日本酒は県民の自慢です。ことに11月は越前ガニ解禁のシーズンでもあり、今大会参加の機会に福井を知り、楽しんでいただければ幸甚です。会員の先生方におかれましては、多数の演題応募およびご参加を心よりお願い申し上げます。

令和6年4月吉日

第51回日本脳科学会大会長
福井大学子どものこころの発達研究センター センター長・教授