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私は、平成28年11月10日中国西安で開催されました第43回日本脳科学会理事会にて、森則夫前理事長の後任を仰せつかりました、千葉大学の伊豫雅臣と申します。私は森則夫前理事長にご推薦いただき平成9年に入会し、平成17年には第32回を千葉市幕張で開催させていただいております。
さて、21世紀は「脳の時代」または「脳とこころの時代」と言われております。人間の脳を人間である我々がどこまで理解できるのか、そして、それにより人類の幸福にどこまで貢献できるのか。まさにそれにチャレンジしているのが脳科学だと思います。この日本脳科学会はGABA・GABOBおよびその関連物質研究会(昭和34~48年)と日本条件反射学会(昭和34~48年)を母体とした脳研究会(昭和49~平成6年)を前身とした、伝統ある学会であり、さらに現在も発展を続けている学会でもあります。また、2018年度から日本脳科学関連学会連合にも参加しております。
本学会では早くから若研究者奨励賞を設置し、若手研究者を大事にしてきている会です。さらに、脳神経科学に携わる基礎医学系や臨床医学系、薬学系、工学系など多分野の研究者、そして若手の研究者からまさにリーダー的な研究者が一同に集い、交流を温めながら、脳科学について語り合う、本当にすばらしい会です。近年では、森則夫前理事長のご高配により、臨床心理学、教育学、社会学・社会福祉学、保健・看護学の研究者の方など、脳と心と社会に関係する研究者も数多く参加するようになり、ますます発展してきております。
この脳科学について多分野で楽しく語り合える会に、ご興味のある方はぜひご入会下さい。そしていっしょに脳について語り合いましょう。
令和元年6月吉日
千葉大学大学院医学研究院 精神医学教授
日本脳科学会 理事長
伊豫雅臣